政局と人事異動 その2

会社員を経験した人には納得してもらえることであるが人事の話が好きである。その結果に一喜一憂する。人の会社の事であれば知ったことかと言う事になるがこれが日本株式会社の話となると微妙である。この結果いかんにより日本の将来が垣間見えるからである。第二次高市内閣が発足した。通常内閣改造を行うと支持率が上がる。今回は目玉人事は見当たらない。所謂守備固め内閣である。主要ポストは麻生副総裁の思惑が反映しているがその他の部分は高市総理がかなり押し戻した感がある。一番の注目点は林芳正総務大臣を解任し野に放ったことである。通常次の総理大臣候補は閣内に留め置き次期総裁選に立候補させない戦略を取る。高市総理は来年9月の自民党総裁選を無投票で乗り切りたいと考えている。麻生副総裁は自分の影響力を維持するため対立候補が出ることを願っている。その選挙戦が僅差になればなるほど高市は自分を頼ってくるはずだと踏んでいる。そんな中、林芳正を解任したと言う事は高市はそれでも勝てると踏んだと言う事である。林芳正は次回立候補しなければ政治生命は終わる。石破前総理など反高市勢力はある程度集まるだろう。だが何を旗印に戦うのか難しい。高市政権の売りは「責任ある積極財政」である。2040年までに官民ファンド370兆円を投資する計画が発表されている。この政策が円安、金利上昇傾向を呼び覚ましアメリカからも苦言を呈されている。これと戦うためには「規律ある財政政策」と言う事になるがこれには増税と言う国民に血を流してもらう事を言わなければならない。これで選挙を戦うのは極めて難しい。今現在も物価高で我々は苦しめられている。イラン戦争が長引けば原油はまた値上がりし物価に跳ね上がってくる。政府はインフレ課税であることをひた隠しにしている。いつ血を流すかと言う事である。政策で政権を選ぶには我々が賢くならなければならない。だが現実は生簀の中の権力闘争に日本の将来が翻弄されているのである。